アイトラップ2の設置方法
ワクモホーム
ワクモホームの使い方
■開発のねらい ワクモは鶏に寄生する吸血ダニで、近年、養鶏場で大きな被害をもたらし、薬剤耐性を獲得しやすいことから、有効な防除法法が望まれています。 ワクモが隙間や物陰に集塊を作り増殖するという習性に着目し、効率的に捕獲するトラップの開発を目指しました。 ■特徴
・
薬剤を使用していないため、ワクモが耐性を獲得できず、部分的、定期的、日常的に使用可能。
ワクモの集塊を促す素材を、ワクモを補足しやすい形状に加工した捕捉器母材で挟み、効率良くワクモを補足します。
軽くコンパクト(W25cm×D0.5〜1cm×H7cm)で、留め具と一体型のため、様々なケージ部分に取り付けしやすく、外しやすいです。
捕獲量が目視で簡単に確認できます。
■技術の効果
鶏ケージに設置7日後、内部にワクモが集積(図1)
既存のワクモ補足器に比較し、倍以上のワクモを捕捉(図2)
清掃後や薬剤散布後のワクモ補足器を設置することで、駆除できなかったワクモの集塊場所になるため、ワクモの生息数を減少させる
ワクモ捕獲器の捕獲量を確認し、モニタリングすることで、薬剤散布の時期の検討がしやすく、薬剤の使用量を必要最低限に抑える。
■オススメするワクモホーム設置場所
卵受け、ケージ横、ケージ下
ワクモは、基本的に這って移動しますので、ワクモホームの設置は、ケージを支える柱などの接合部分付近がオススメです。
同じ場所で何度もワクモホームが、いっぱいになる場合、近くに大きな集塊がすでに出来ている可能性があります。
■鶏が届く場所(鶏がつついて外れるところ) ■対処方法(つまみを接触面側に折込む、ケージに沿って設置)
◎
ネズミがいる場所
・巣材としての持ち去り ・破損によるトラップの落下
水がかかる、湿気が多い場所
・トラップが変形する ・外れることは無いが、機械類への引っかかりのリスクが上がる ・ワクモの捕捉能力が下がることがある
機械類の邪魔になる場所
機械類のそばに設置する場合は、落下や引っかかりがないか、数日設置確認をして下さい。
■設置 両端から出ている面ファスナーで、ケージのT(ティー)部分を挟み込む。
■回収 しっかりとしたトラップの固定と簡単に設置・回収ができる。 ■開発トラップの設置方法・応用 面ファスナーは片側を外すことができるので、切り込み位置を変更可能 ■回収後について つまみを外して、段ボールを開けます。 ワクモホームは捕獲量の確認が目視でできます。
面ファスナー表面より見える黒い部分に全てワクモがいます。ワクモが飛び散るため、面ファスナーは開けないで下さい。面ファスナーの表面から目視で確認できます。
■モニターとラップとの比較試験 大型WL鶏舎開発トラップとモニタートラップを交互に各30個設置。捕獲したワクモ数を測定。 ■既製の補足器(市販品A)との捕比較試験 畜産センター鶏舎開発トラップと市販品Aをランダムに各6個設置。捕獲したワクモ重量を測定。
開発トラップ
131.25平方cm
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モニタートラップ
100平方cm
市販品A
360平方cm
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