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ワクモホームの使い方
ワクモの集合性を利用したダニ補足器を開発

開発のねらい
ワクモは鶏に寄生する吸血ダニで、近年、養鶏場で大きな被害をもたらし、薬剤耐性を獲得しやすいことから、有効な防除法法が望まれています。
 ワクモが隙間や物陰に集塊を作り増殖するという習性に着目し、効率的に捕獲するトラップの開発を目指しました。

特徴

薬剤を使用していないため、ワクモが耐性を獲得できず、部分的、定期的、日常的に使用可能。

ワクモの集塊を促す素材を、ワクモを補足しやすい形状に加工した捕捉器母材で挟み、効率良くワクモを補足します。

軽くコンパクト(W25cm×D0.5〜1cm×H7cm)で、留め具と一体型のため、様々なケージ部分に取り付けしやすく、外しやすいです。

捕獲量が目視で簡単に確認できます。


技術の効果

鶏ケージに設置7日後、内部にワクモが集積(図1)

既存のワクモ補足器に比較し、倍以上のワクモを捕捉(図2)

清掃後や薬剤散布後のワクモ補足器を設置することで、駆除できなかったワクモの集塊場所になるため、ワクモの生息数を減少させる

ワクモ捕獲器の捕獲量を確認し、モニタリングすることで、薬剤散布の時期の検討がしやすく、薬剤の使用量を必要最低限に抑える。


使用例

オススメするワクモホーム設置場所

卵受け、ケージ横、ケージ下

ワクモは、基本的に這って移動しますので、ワクモホームの設置は、ケージを支える柱などの接合部分付近がオススメです。

同じ場所で何度もワクモホームが、いっぱいになる場合、近くに大きな集塊がすでに出来ている可能性があります。


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設置に注意が必要な場所

鶏が届く場所(鶏がつついて外れるところ)


対処方法(つまみを接触面側に折込む、ケージに沿って設置)


ネズミがいる場所

・巣材としての持ち去り
・破損によるトラップの落下


水がかかる、湿気が多い場所

・トラップが変形する
・外れることは無いが、機械類への引っかかりのリスクが上がる
・ワクモの捕捉能力が下がることがある


機械類の邪魔になる場所

機械類のそばに設置する場合は、落下や引っかかりがないか、数日設置確認をして下さい。


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開発トラップの設置方法・基本の使い方

設置
両端から出ている面ファスナーで、ケージのT(ティー)部分を挟み込む。



回収
しっかりとしたトラップの固定と簡単に設置・回収ができる。

開発トラップの設置方法・応用
面ファスナーは片側を外すことができるので、切り込み位置を変更可能

回収後について
つまみを外して、段ボールを開けます。
ワクモホームは捕獲量の確認が目視でできます。



面ファスナー表面より見える黒い部分に全てワクモがいます。ワクモが飛び散るため、面ファスナーは開けないで下さい。面ファスナーの表面から目視で確認できます。


開発トラップと既存のトラップの比較試験
トラップ1平方cmあたりワクモ捕獲数比較

モニターとラップとの比較試験
大型WL鶏舎開発トラップとモニタートラップを交互に各30個設置。捕獲したワクモ数を測定。

既製の補足器(市販品A)との捕比較試験
畜産センター鶏舎開発トラップと市販品Aをランダムに各6個設置。捕獲したワクモ重量を測定。


開発トラップ

131.25平方cm

**:P < 0.01

モニタートラップ

100平方cm

市販品A

360平方cm


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